多くの人が若さに価値を見出します。だから、若さを提供する業界が繁盛することになります。でも、今の私は「年を取って良かった！」と感じています。どうしてかというと、無理が利かなくなるからです。これもマイナスに捉えられることが多いように思います。でも、無理が利かなくなることによって、自分にとって“良くないこと”が、早めにチェックできるようになりました。だから、早めに止めることもできるようになりました。自分に合わない試みには、最初から首を突っ込まないようにもなってきました。
若い頃は、無理が利きました。だから、本当は自分にとって良くないことであっても、それが分からないで突っ走ることも多かったように思います。やってみないと分からないことが多いから、それも必要なことだったと思います。しかし、心身に負担をかけることも多かった。周りにご迷惑をかけたことも色々あったと思います。若いということで許してもらえたことも多かったと思います（汗）。
本能などの欲も自分でコントロールできるようになってきました。大人になってきたようです。年齢に応じて、気付けることが増えてきているので、精神的な収穫が増えてきます。今さら若い頃の自分に戻りたいとは思いません。こりごりです（笑）。でも、悩みながら、迷いながら、傷つきながら・・・・、少しずつ経験を増やし、学び続け、生き続けてきて良かったと思います。“シンギュラー・ポイント”というものが人生にもあるようですね。ある段階になると急に開けてくる。火にかけた水が、徐々に温まり、ある段階で急に沸騰を始めるような感じです。あの頃に、死んでしまわなくて良かった・・・・・。生き続けることは、可能性でもあります。
いつも、今の自分自身を応援してあげる。「今の自分が一番良い（好き）」。そのように思えることが、幸せのチェックポイントかもしれませんね。